ワクチンは大きく「定期接種」と「任意接種」とに分かれます。定期接種とは「予防接種法」に定められた病気に対するワクチンのことで、2024年10月時点で子どもでは14種類あります(図1)。

子どもの定期接種のワクチンの費用は、原則、地方自治体から支払われますので、無料で接種が可能です。一方、任意接種のワクチンは、国が使用を認めているものの、「予防接種法」に規定されていないワクチンのことです。接種に必要な費用は原則として個人が負担します。定期接種と任意接種はあくまで制度上の違いであり、共に重要なワクチンであることに変わりありません。ワクチンで予防できる病気(VPD:Vaccine Preventable Diseases)からお子さんを守るためには、適切な時期にワクチンを接種することが重要です。
近年新しいワクチンが数多く使われるようになり、ワクチンの接種スケジュールは過去と比べとても複雑なものになっています。コロナ渦においてCOVID-19ワクチンの特例臨時接種が行われたことは記憶に新しいですが、今後も、新たに問題となる感染症が出現する可能性はあり、ワクチンはとても大切な対抗手段です。既存のワクチンが新たな製剤に変更される場合(近年ですと、4種混合ワクチンにHibワクチンの成分が加わり5種混合ワクチンに変更された)や、これまで使われていたワクチンが製造中止となる場合もあります。このように、ワクチンの接種スケジュールは恒久的なものではなく、様々な要因で変更されることがあります。そのため、常に最新のワクチンの接種スケジュールを知っておくことが重要となります。日本小児科学会では、常に最新の予防接種スケジュールをインターネット上で公開しており、「日本小児科学会が推奨するワクチン接種スケジュール」で検索すると閲覧することが出来ますので、参考にして頂ければと思います。岡山県小児科医会では予防接種事業を推進することにより、お子様の健康増進に寄与したいと考えています。